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2006年2月12日 (日)

なぜ「鬼嫁」?

なぜおいらが嫁を「鬼嫁」と呼ぶようになったか?もちろんきっかけとなった理由があります。

そりゃそうです。いくらおいらだって、理由もなく他人を「鬼」呼ばわりはしません。

今回はそのお話をしようと思います。

つい先々月のことでした。おいらは母親を亡くし、葬儀を終え疲れ果てた状態で出社していました。忌引きで休んでいたわけですから、そりゃちょっとは仕事もたまります。(幸いにも今所属している部署は不在者対応がしっかりしているほうですので、目を覆いたくなるような状況ではありませんでしたが・・・)まわりに迷惑をかけた分、頑張らなくては・・・と思い連日連夜残業してました。そんな状況ですから心身ともに無理がたたり、ある金曜の午後に明らかな体調不良が訪れました。同僚からも「明らかに顔色が悪い」と言われ、頭痛と発熱が襲ってきました。「良かった・・・金曜で・・・明日、明後日と休める・・・」そう思いながら、その日は定時すぎに仕事を切り上げ、フラフラしながら帰路につきました。

発熱のせいもあり、ひどく寒い帰り道でした。おいらは嫁に「風呂を入れておいて」とだけ告げておきました。家に着き、ガタガタ震えながら玄関をあけてもらうと「何で今日はこんなに早いん?」と訊く嫁がいました。「体調が悪い」とだけ告げ、風呂に入って身体を温めると、軽く食べてすぐに床に就きました。しかし熱はどんどん上がり、熱のせいで関節は痛み、ベットでうなることしかできません。別室からはテレビを見ながら笑う嫁の声が延々と聞こえます。次第に頭の中にこんな考えがよぎり始めました。

「なんであの女は俺の身体を心配しないんだろう?」

いわゆる病人特有のひがみです。しかし彼女はおいらが床に就いた午後7時過ぎから10時過ぎまで(あまりの苦しさに壁を爪でこすり、その異音を聞きつけてやってきただけですが)一度も寝室に入ってくることはありませんでした。熱は38.5℃にまで上がり、意識が朦朧とし始めました。さすがの嫁もヤバさに気づいたらしく、アイスノン等を用意してくれました。そして12時過ぎ・・・事件は起こりました。

「高熱が出ているから水分補給が必要だ」

その言葉に対して嫁が用意してくれたものは、常日頃から飲んでいる「杜仲茶」でした。しかし、高熱で具合の悪い時に飲める味ではありません。苦くて飲みにくい。はっきり言ってこの体調でこれを飲み続けることは拷問に近い。

我が家(マンション)の目の前にはコンビニがあります。通り一本渡ればコンビニです。マンションから1分もかかりません。おいらは嫁に 「スポーツ飲料が欲しい・・・」と頼みました。

「我慢しんさい」

・・・へっ?( ゚д゚)? 想像もしてない言葉が返ってきました。

「え・・・?コンビニ目の前じゃん・・・」

「明日買ってきてあげるけぇ、お茶で我慢しんさい」

「いや、飲みにくいんだよ、辛いんだよ・・・」

「もう夜中なんじぇけぇ我慢しんさいや」

「・・・すぐじゃん」

「信じれん!私に一人で夜道に買い物行け言うんね?」

ガーン!!∑( ゚Д゚;)

この女は「守られてきた女」なのです。帰りが遅くなると常に父親が迎えに来ていたような女です。この女にとって「夜道に一人で買い物に行く」ということはあり得ないのです。例え、1分かからない場所であろうと・・・。

しかし、おいらにとっては「非常事態」なのです。このまま水分補給がままならなければ、脱水症状になります。「こんな時ぐらい・・・目の前なのに・・・」と思いながらも、おいらは嫁を説き伏せる元気もなく、ガクガク震えながら、自らコンビニにスポーツ飲料を買いに行きました。

家に帰ると嫁は逆ギレしていました。

「馬鹿じゃないん?」

なんで、こんな扱いを受けなければならないのでしょうか?この事件以来おいらは嫁のことを「鬼嫁」と呼び始めました。今現在もこの話になると嫁は「非」を認めようとはしません。やはりこれも「常識の違い」が生んだ悲劇でしょう。

これを読んだ方がどう思うかは自由です。しかしおいらの中では「病人(家族)のささやかな願い」は「自分自身のわずかな危険の可能性」よりも重要です。ですからおいらはずっと嫁のことを「鬼嫁」と呼び続けるでしょう。嫁が「非を認める」時まで・・・

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